2025年11月27日、社会保険労務士法人きたむら事務所様主催の合同セミナーに登壇し、「Z世代の採用活動に向けたSNS活用術」についてお話しさせていただきました。

当日は人事担当者や経営者の方々にご参加いただき、
「SNSの役割がとてもわかりやすかった。SNSそのものよりも“採用活動の考え方”のヒントになった」
「Z世代の特徴や、どんなアプローチが響くのか理解できた」
「理念を確立したいという思いが強くなった」
といった声をいただきました。

本記事では、セミナー内容の一部を抜粋しつつ、会場の雰囲気や参加者の皆さまの学び・気づきも交えてご紹介します!

セミナー概要

項目内容
開催日時2025年11月27日(木)14:00〜17:00
会場メートプラザ 1F 視聴覚室(佐賀市兵庫北三丁目8番40号)
主催社会保険労務士法人きたむら事務所
登壇者・木貞 哲夫 氏(きたむら事務所 研修部長)
・才野 圭太 氏(株式会社ラストリー 代表取締役)
イベント構成前半:カスタマーハラスメント対策セミナー
後半:Z世代の採用活動に向けてのInstagram活用術セミナー
テーマ・目的・2026年義務化に備えたカスハラ対策の理解と実践
・Z世代の価値観を踏まえた採用活動のアップデート
・Instagramを活用した採用広報の基礎と実践的ノウハウを学ぶ

セミナーの雰囲気

seminar

Z世代の採用活動に向けてのSNS活用の基本の「キ」とは

Z世代の就活事情

job-hunting

Z世代に響く採用をするためには、これまでの一般的な条件だけではなく、求職者ならではの価値観をしっかり理解し、それに寄り添ったメッセージを伝えることが欠かせません。いまの学生さんは、「会社に選ばれる」のではなく、「自分が会社を選ぶ」という意識がとても強い世代です。そのため、給与や福利厚生だけではなく、「この会社で働く意味は?」「この企業はどんな未来を目指しているの?」といった理念や雰囲気、価値観をより重視する傾向があります。

これまでの採用活動が「仕事内容」や「待遇」を中心に伝えていたのに対し、これからは「どんな想いで事業をしているのか(Philosophy)」「どんな人たちが働いているのか(People)」といった内面的な魅力をしっかり発信することがポイントになります。

企業の目指す方向性や働く仲間の空気感が伝わるほど、Z世代にとって「この会社、ちょっと気になるな」と感じてもらいやすくなるのです。

なぜ、今SNSなのか?

採用を成功させるためには、ナビサイトだけでは届かない求職者にも知ってもらう必要があります。そこで欠かせない存在になっているのがSNSです。

採用はまず「知ってもらう」→「興味を持ってもらう」という流れから始まりますが、Z世代の場合、この入り口の広さが内定にまで大きく影響します。ナビサイトは主に「応募・選考」に進む段階で活躍しますが、SNSは その前の段階である「認知」や「興味づけ」 に強いのが特徴です。

つまりSNSは、「まだ就活を意識していない学生」「ナビサイトだけでは企業を見つけられない学生」にも自然に情報が届き、母集団形成をしやすくしてくれるツール。Z世代の普段の情報収集スタイルを考えても、SNSはもはや欠かせないチャネルになりつつあります。

SNS採用とは、何なのか?

SNS採用は、「SNSで応募を集める手法」ではなく、会社のことを知ってもらうための広報活動です。未来の候補者と少しずつ関係性をつくっていく“入り口づくり”のようなイメージに近いですね。SNSが力を発揮するのは、採用の最初のステップである「認知」や「興味・関心」の部分。ナビサイトが「応募・選考」の段階で働くのに対し、SNSはまず “ファンになってもらうこと” を目的にしています。だからこそ、会社の雰囲気や価値観、日常の空気感を伝える発信が大切になってくるわけです。

スライドでも紹介したように、「いきなり応募してもらう」ことをゴールにするのではなく、まずは “この会社ちょっといいかも” と感じてもらうところが出発点になります。企業の内側にある魅力を丁寧に発信し続け、「知ってくれた人の数」を増やしていくことこそが、SNS採用の本質と言えるでしょう。

SNS採用の落とし穴

SNS採用は一見手軽に始められそうですが、実際にはしっかり向き合う覚悟が必要です。ただ投稿を続けているだけでは成果につながらず、多くの企業が途中で行き詰ってしまうケースも少なくありません。

「SNSを使えば応募が増えるはず」と期待して始めても、思うように結果が出ない理由には、いくつかの共通点があります。そのポイントを理解しておかないと、時間だけが過ぎてしまい、効果が感じられないまま運用が止まってしまうこともあるのです。

sns-pitfall

こうした“落とし穴”にはまらないためには、SNS採用を始める前に、まずこの「TMP設計」を押さえておくことが欠かせません。SNS運用の土台となる考え方で、ここができていないと努力が成果につながりにくくなります。

  • T(ターゲティング):どんな学生に届けたいのか、ペルソナを明確にする
  • M(メッセージング):何を伝えるのかを「仕事・理念・待遇・人」の4つの視点で整理する
  • P(プロセシング):認知から内定までの流れの中で、どの段階で何を伝えるべきかを整理する

誰に・何を・どう届けるかを設計した上で運用することで、SNS採用はぐっと成果が出やすくなるのです。

当日のディスカッション内容

今回のセミナーでは一方的に情報をお伝えするだけではなく、参加者のみなさんに採用戦略を「自分ごと」として考えていただけるよう、2つのワークをご用意しました。

ワークショップ①:会社の“自慢ポイント”を言葉にしてみる

workshop

SNS採用の中心となる「理念」と「人」を深掘りするワークです。会社が大切にしている想いや、働くメンバーの“自慢したいところ”を言語化していくことで、「どんな魅力を発信すべきか」が自然と見えてきます。

ディスカッションで出た意見

「自社の魅力がどこにあるのか、普段あまり言語化できていないと気づいた」

「やっぱり理念って大事なんだね」

参加者同士で自社の強みや大切にしている価値観を改めて見つめ直す時間となりました。

ワークショップ②:Instagramを開いて、実際に分析してみる

ここでは、具体的な成功事例からヒントを得るため、実際の企業アカウントを見ながら分析していただきました。投稿の見せ方や構成を比較しながら、SNSで「伝わる」発信とは何かを探っていくワークです。

ディスカッションで出た意見

「上手い会社はデザインのトンマナ(統一感)がちゃんと揃っている」

「1つひとつの投稿がしっかり編集されていて、手を抜いていないのが伝わる」

参加者の皆さんが“良い投稿の裏側にある工夫”に気づく場面もありました。成功事例の共通点を見つけることで、「自社ではどう活かせるか」という視点も自然と深まっていきました。

参加者の声

参加者の皆様からは、SNS採用の本質や、Z世代に対する認識の変化を感じたという声が多く寄せられました。以下は、セミナー終了後のアンケートに寄せられたコメントの一部です。

  • インスタグラムのことがよくわかりました。やはり理念を確立させたいという思いが湧きました。
  • SNSを活用するだけでは応募はこないこと、会社のことを知ってもらうためということが勉強になった
  • SNSのやり方・難しさを具体的に聞けた
  • SNSの役割がわかりやすかった。SNSそのものよりも、「採用活動」に対する考え方のヒントになった
  • SNSを運用する上でのZ世代の人の考えを聞いて、なるほどと思う点が多かった
  • Z世代が就職活動において、SNSの方を重視していることに驚きました。また、就活専用のツールを作った方がいいのにも納得ができました。
  • SNSの基本的なことが理解できました。
  • Z世代の特徴やその世代に向けてのアプローチの方向性がわかりました。今からは理念や哲学・人や風土を出すと採用に響く。

今回のセミナーでは、講演だけでなく、実践ワークや質疑応答を通して、Z世代の採用に必要な考え方やSNS活用のポイントを深く共有しました。参加された皆さまからは、「SNSの役割がわかりやすかった。SNSそのものよりも、採用活動の考え方のヒントになった」といった声も寄せられ嬉しく思っています。


また当日は、より自社の状況に落とし込んでいただくために、参加者限定の「採用力診断」もご用意しました。

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こうしたサポートも含め、今回の取り組みが、地域の企業の採用活動を一歩前に進めるきっかけになれば幸いです。